宇宙消失 グレッグ・イーガン

宇宙消失 (創元SF文庫)

宇宙消失 (創元SF文庫)

傑作。
よくこんな考えに行き着くなぁ、ペテン師め!
積読状態だったのはタイトルがあまり好きではなかったから。

エンジン・サマー ジョン・クロウリー

エンジン・サマー

エンジン・サマー

大学の図書館にあったもの。タイトルに魅かれたので。
「エンジン・サマー」は冬の前に訪れる小春日和ことインディアン・サマーをもじったもの。
荒廃した未来のアメリカを舞台にインディアン(今はネイティヴ・アメリカンか)の少年が
聖人になろうとする成長物語。
「ジャン=ジャックの自意識の場合」のような寓意に満ちた描かれ方をしているので難しかった。

幻詩狩り 川又千秋

幻詩狩り (創元SF文庫)

幻詩狩り (創元SF文庫)

幻詩狩り (中公文庫)

幻詩狩り (中公文庫)

中公文庫版を読了。創元版は巽孝之の解説はついているのかな?
読みやすいしおもしろかった。
フランスを舞台にしたシュルレアリストたちの章が好きだ。
「神狩り」「虐殺器官」と読んできたけど、
「幻詩狩り」だけが作品中で取り上げる言語が文章化しているんだよなぁ。
ドゥバド!ドゥバド!ドゥバド!

ダイアルAを回せ ジャック・リッチー

ダイアルAを回せ (KAWADE MYSTERY)

ダイアルAを回せ (KAWADE MYSTERY)

KAWADE MYSTERY第2期ではT・S・ストリブリングの『ポジオリ教授の冒険』に期待している。
「ベナレスへの道」とか好きなので。倉阪鬼一郎の訳ではないのかな。


さすがに3冊目のリッチーとなると雰囲気に慣れちゃうな。
それでも質が高いのは確か。
「いまから十分間」「動かぬ証拠」
「カーデュラ野球場へ行く」「グリッグスピー文書」がよかった。
人に薦めるなら「クライムマシン」を読めと云うけど。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? フィリップ・K・ディック

今さら読んだ。
さらっと読んだけど再読するとまた発見があるだろうなぁ。

彼は花園で夢を見る (ウィングス・コミックス)

彼は花園で夢を見る (ウィングス・コミックス)

今まで読んだよしなが作品の中でもわりと上位にきそう。
読んだ作品数はそれほどではないのだけれど。
終盤の男爵とファルハットが○○する(性的なものではない)シーンがシュール。

Present for me 石黒正数短編集 (ヤングキングコミックス)

Present for me 石黒正数短編集 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている」の作者の短編集。
世界観は違えど石黒作品の雰囲気は共通。