ブルー・シャンペン ジョン・ヴァーリイ

ブルー・シャンペン (ハヤカワ文庫)

ブルー・シャンペン (ハヤカワ文庫)

質の高い短編集でおもしろかった。
SF的なアイデアはありふれたものだけど、
変態フィルターを通すことで独特なものになっている。
以下よかったもの。
「プッシャー」
バックベアードも説教を始めてしまうロリコンSF
「ブルー・シャンペン」
この中では一番好きかも。
結末が苦々しい。義体を持つ女性との恋愛を描いた話。
「タンゴ・チャーリーとフォックストロット・ロミオ」
表題作の続編。
アル中の幼女という発想は今までなかった。
「PRESS ENTER■」
読んでいて古いなぁと思いつつもサスペンスな雰囲気で楽しめた。
妙技シリコン・バレー・ツアーの下品さに笑ってしまった。

魔法 クリストファー・プリースト

魔法 (ハヤカワ文庫FT)

魔法 (ハヤカワ文庫FT)

おもしろかったが、最後の最後でポカーンとしてしまった。
語り手が変わっていくのでプリーストお得意の騙しがあるのだなと思っていたけど、
まさかこう来るとはねぇ……
本当に予想外の落とし方だった。


ほんと、自分の中でこのネタは消化不良だった。
読み込めてないな。
序盤から中盤の恋愛小説の描写や語り手がシフトしていくのは好きなのに。