ブック○フに売ってた、はやくねぇ?

AKUMAで少女 (HJ文庫)

AKUMAで少女 (HJ文庫)

まあ、まずは褒めねばなるまい。純粋に、TSものとして、この堅牢さは高い評価を与えるに値する。TSものの構成要素を270ページ使って極限まで圧縮させ、なおかつ「もはやTSものではない何か」でもなくて、やはりTSでしかないというのは結構凄いんじゃないかね。男視点中心、異性の肉体への好奇心、そして百合少女との絡み――TSものというジャンルを愛する人間なら手を出して損はしないだろう。これを読みながら自分がたいしてTSものを愛していないことに気付いたオレでさえ、まあページ数くらいは楽しんだからね。


だがはっきりdisらないといけないところはdisらなくてはならず、ラブコメ部分(のヒロインはツンデレとしてぎりぎり楽しめるかもしれないが)はありきたりな展開を使いすぎてどうしようもない。いつの時代のラブコメだ。ファッキン。「とらドラ!」でも読めよ。そもそもせっかくの女体なのにキスとか胸揉んでばかりで下半身については排尿だけじゃないですか!粘液的なものとか毛的なものがあるじゃないですか!読者の欲望を寸止めしてしまうのがラノベの仕事ですか?まぁ…… だったらさっさとジュブナイルポルノ読めって話なんだけどね。
ちなみに作者はジュブナイルポルノ出身らしい。


後半は適当だけど文章はこれを参考。
密室キングダム乙。