時載りリンネ!〈1〉はじまりの本 (角川スニーカー文庫)

時載りリンネ!〈1〉はじまりの本 (角川スニーカー文庫)

 わくわくする大冒険がしてみたいな。物語みたいな。悪党に狙われて困っている女の子を颯爽と救うような話が理想ね。日常の中のふとしたできごとから幕を開けて、しだいに謎が膨らんでいく不思議な展開、中盤はミステリーあり、活劇あり、友情ありの総天然色の大冒険よ。お待ちかねのクライマックスには悪党をやっつけて、もちろん最後は奇麗な大団円を迎えるの。すべてが終わったあと、前よりも少しだけ世界が輝いて見えたら素敵よね!

随分と洒落た文章だなと思ったのが冒頭を読んだときの感想。
思春期の一歩手前、少年少女のひと夏の冒険。
これはおもしろすぎだろ。
ただし、前半まで。
後半からは戦闘が入って、少し違和感。
雰囲気がガラリと変わっちゃう。
それでも期待できる新人なので次も買うかも。
あといろいろな作家の名前について触れられるけど名前だけなんだよね。
もう少し作品解説つけてほしかった。