無常の月 (ハヤカワ文庫 SF 327)

無常の月 (ハヤカワ文庫 SF 327)

結局ワールドコンではニーヴンを見なかったけど。
以下おもしろかったもの。
「時は分かれて果てもなく」
並行宇宙で生きるということ。
「路傍の神」
なぜ少年をみて驚いたのか。結末で提示される比喩めいたものは印象深い。
「終末も遠くない」
SFではなくてファンタジー
積読の「魔法の国よ永遠なれ」と同じ世界観らしい。
剣士と魔法使いの対決。
一番完成度が高い。
「未完成短篇 一番」「未完成短篇 二番」
ショートショート?二番はたった一行しかない。
「スーパーマンの子孫存続に関する考察」
小説というよりエッセイ。
スーパーマンが人間との間に子を成すには並々ならぬ努力が必要。
スーパーマンの抱擁は相手の肉体を押しつぶすし、射精は相手の体を中から突き破る。
てか異種交姦だな。
「脳細胞の体操――テレポーテーションの理論と実際――」
これもエッセイ。
「虎よ!虎よ!」について取り上げられていた。
「タイム・トラベルの理論と実際」
これまたエッセイ。
散々論を展開しておいて最終的には「タイム・トラベルも過去の変更も認められるならば、この宇宙には、タイム・マシンは発明されないだろう」とはねぇ。
「マンホールのふたに塗られたチョコレートについてきみには何が言えるか?」
アダムとイブについての考察。