伝道の書に捧げる薔薇 ゼラズニイ

伝道の書に捧げる薔薇 (ハヤカワ文庫 SF 215)

伝道の書に捧げる薔薇 (ハヤカワ文庫 SF 215)

15編のバラエティに富んだ短編集。おもしろかった。
独特の粗野でありながら華麗な文体は味わい深い。
「十二月の鍵」
猫(正確には少し違う)が創造主となる話。一番好きだ。
「伝道の書に捧げる薔薇」
火星人と地球人の薔薇をモチーフとした悲恋の物語。
「この死すべき山」
山岳SF。頂上には何が待っているのか?
「重要美術品」
自らが彫像になるという変な話。
「聖なる狂気」
時間の逆行、印象的なラスト。