シティ5からの脱出 バリントン・J・ベイリー

絶版というのは早川の怠慢だ。素晴らしかった。
ベイリーは短編でもバリバリの奇想を描いてくれる。
近しい雰囲気はイアン・ワトスンかなあ。
ベイリーの方がアイロニカルだが。
特に良かったのが「洞察鏡奇譚」「ドミヌスの惑星」
「洞察鏡奇譚」
ベイリーが書いたグレンラガン。ゴメン、嘘。
穴掘ってるだけだが、最後にどんでん返しが待ち構えている。
ドリルといい世界観といい中島かずきはこれを読んでいるのだろうか?
「ドミヌスの惑星」
傑作。一応遺伝子を扱ったSFかな。
人類を突き放す皮肉さが良い。