「戻り川心中」よりあとに刊行されたものだけど、
デビュー作である表題作が収録されている。
実質的には処女短編集といえる。
表題作や「ある東京の扉」は作者なりの工夫がみられる。
「六花の印」と「依子の日記」がよかった。
ともに構成が美しく仕上がっている。