2007-06-24 ■ ミステリ 黄昏のベルリン (講談社文庫)作者: 連城三紀彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 1991/07メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見る連城が書く国際謀略小説。 東西ドイツの時代にある日本人が大掛かりな陰謀に巻き込まれる。 連城らしからぬ壮大な物語。 ベルリンが舞台になるということで当然ナチスが絡んできます。 ヒトラーでさえ一人の暗い情念を抱えた男になってしまうのはさすが連城。 場面転換がめまぐるしい。 段落を変えるのではなく、ダッシュでパートが変わるのが新鮮だった。 とりあえず傑作。 緻密な仕掛けがうまく決まっているし、連城らしい男女の情愛を描いている。