スラデック言語遊戯短編集 ジョン・スラデック

スラデック言語遊戯短編集 (サンリオSF文庫)

スラデック言語遊戯短編集 (サンリオSF文庫)

「蒸気駆動の少年」を買ってショックを受けた。
「蒸気駆動の少年」には「スラデック言語遊戯短編集」の中から
5編が収録されているのだ。買う前に確認しとけばよかった。
まあ、新訳だから…… 比較してみようかな。


そんなわけでおもしろかった短編。
「義足をつけた象」
読んでいて楽しい。
「人間関係ブリッジの図面」
超絶技巧。アホだろ。
「マスタープラン」
作者の解説があるからわかるわけであって……
「十五のユートピアの下に広がる天国」
ユートピアを題材にした十五のショートショートといった感じ。


他の短編については大半が意味不明というか
作者に置いてけぼりにされた気分。
シュールというより作者の論理的なものを感じた。
SFとしてではなくミステリとして読まれてもいいと思う。