ヴァーミリオン・サンズ J・G・バラード

おもしろかった。
ボクはバラードに対して構えているところがあった。
だってニュー・ウェーブSFの中心人物だしね。
だけど、この作品を読んで思ったのはそこまで深く考えずに
ただバラードの華麗な筆致や偏執的なファム・ファタルを楽しめばいいということ。
気に入ったのが
「ヴィーナスはほほえむ」「スターズのスタジオ5号」「ステラヴィスタの千の夢」
心理的に作用するリゾートのアイテムはそれゆえにその人に悪夢を見せてしまうというのが良かった。


架空のリゾートといえば「グラン・ヴァカンス」だけど、
はやく続編でないかなあ。