アジアの岸辺 トマス・M・ディッシュ

アジアの岸辺 (未来の文学)

アジアの岸辺 (未来の文学)

素晴らしい。何でそこまで小説に悪意を織り込むんだ?
悪意たっぷりの短編では特に「カサブランカ」が良かった。
短編中のベストはやはり「リスの檻」と「アジアの岸辺」
「リスの檻」
「書くこと」に意識的であり自虐的だなあ。
「アジアの岸辺」
延々とアジアの描写をするだけなのに。
ここまで小説としての完成度が高いのはすごすぎる。


でもSFというより不条理な話が多かった。