柔らかい時計 荒巻義雄

柔らかい時計 (1981年) (徳間文庫)

柔らかい時計 (1981年) (徳間文庫)

素晴らしい。
あのワールドコンにいた元気なお爺さんが
若かりし頃こんな幻想SFを書いていたとは。
以下良かったもの
「白壁の文字は夕陽に映える」
西洋の魔女狩りを絡めたいわゆる超能力者もの
「大いなる正午」
何をやっているのかわからなかったけど、壮大さは伝わってくる。
「柔らかい時計」
最も良かった短編。
シュールレアリズムをテーマにした異質な世界観が見事に描かれている。
「トロピカル」
タイムトラベルや吸血鬼などを扱いつつ、
最終的に女性へのフェチズムに回収してしまう話。