歌の翼に トマス・M・ディッシュ

歌の翼に (1980年) (サンリオSF文庫)

歌の翼に (1980年) (サンリオSF文庫)

この前アニメ版AIRを今さら観た。*1
中盤のあの展開って当時はどう思われてたんだろうと感じつつ、
これが泣きゲーというものなのか*2と感慨深くなった。
この「歌の翼に」もAIRと同じ翼人ものであり感動を狙った作品だった。
悪意に満ちた世界を主人公ダニエルが前向きに生きていく。
ある意味ディッシュらしくない。
SF要素もあるにはあるが控えめで普通の小説を読んでいるようで戸惑ってしまった*3
だけど、素晴らしかった。
見事なストーリーテーリングで実に読ませる。
読者の想像に委ねてしまう結末も良かった。
飛ぶんだ、ダニエル!


ただあらすじの一部が……

ディック7年ぶりの最高傑作をどうぞ。

これはヒドいと思う。

*1:kogareからの突然のメールで観ろとのこと。ちなみに次の日はCLANNAD を薦められた。あいつは何やってるんだ。

*2:アニメ版だけど

*3:解説ではSF的要素を全面的に解放した結果だとあるのも納得できるけど