花と機械とゲシタルト 山野浩一

花と機械とゲシタルト (NW-SFシリーズ (2))

花と機械とゲシタルト (NW-SFシリーズ (2))

素晴らしかった。
作品内の反精神病院では人称代名詞の意味が異なってくるので慣れるまで混乱してしまう。
それでもこの歪な世界観にはひきこまれてしまった。
舞台となる反精神病院は暗にNWのことを指していると思うけど、
この小説が書かれた81年には日本のNWって行き詰っていたのか*1……
まあ、speculative Japanがこれから始まることだし、
日本のNWは失敗ではなかったんだね。


ここ最近NW系の作家を読んでいたのはこれを読むための下準備。
そもそもワールドコンでこれを手に入れたせいでボクの読書傾向が偏ってしまったんだよなあ。

*1:勉強不足で国内のSFの流れがよくわからないけど